ディアーヌ･ド･モラレスからカトリーヌ･ド･レシァル公爵夫人へ
カトリーヌ様、今朝ジャンヌ様がこのようにおっしゃったのです。
｢レシァル公爵夫人と私との事で、気を揉んで下ってディアーヌ、貴方は優しい人ね。でもその心遣いの必要は無いのですよ。
私の事はレシァル公爵夫人に触れなくても良いのです。
私共は物事を常に流して、心で支え合うと言う習いの中に生きています。もしもの事があった時には、命を懸けてレシァル公爵夫人を守る任を、私が負っている事は公爵夫人もよくよく御承知なのです。
ディアーヌ、案ずる事は何も無いのですよ。｣
私、驚いて、感動してしまいました。
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