その時、操り人形達の心の波動がそうさせたのか、はたまた偶然なのか、バシッ!と大きな音をたてて、ドクトンヴィル夫人が奏でていたハープの一番細い弦が切れ飛んだのです。
人形達も静まり返ってしまいました。
夫人が弦の切れ端を探してお部屋を見回しますと。
ありました。
お城が建造された当初から一度も閉められたことの無い、14世紀の分厚いゴブラン織りのカーテンの裏から、さながら空中に浮かんでいるかのように弦の一部が見えたのです。
(つづく)
その時、操り人形達の心の波動がそうさせたのか、はたまた偶然なのか、バシッ!と大きな音をたてて、ドクトンヴィル夫人が奏でていたハープの一番細い弦が切れ飛んだのです。
人形達も静まり返ってしまいました。
夫人が弦の切れ端を探してお部屋を見回しますと。
ありました。
お城が建造された当初から一度も閉められたことの無い、14世紀の分厚いゴブラン織りのカーテンの裏から、さながら空中に浮かんでいるかのように弦の一部が見えたのです。
(つづく)