パンタレオーネ氏「サビオ博士、ひとことよろしいかな?」
サビオ博士「いかん!黙ってお聞きなさい。」
外はいつのまにか夜となっておりました。
大きな赤いお月様が窓からのぞいています。
サビオ博士「イラザーデ王女。どうかヴェールはそのままに、我々の平和のために今まで通り、ヴェールを着けたままでのお暮らしを、伏してお願い申しあげます。」
サビオ博士の、その言葉が終わるか終わらないかの時でした。
イラザーデ王女は、ゆっくりでもなく、慌てるでもなく、両手でそのヴェールを外したのでした。
(つづく)
パンタレオーネ氏「サビオ博士、ひとことよろしいかな?」
サビオ博士「いかん!黙ってお聞きなさい。」
外はいつのまにか夜となっておりました。
大きな赤いお月様が窓からのぞいています。
サビオ博士「イラザーデ王女。どうかヴェールはそのままに、我々の平和のために今まで通り、ヴェールを着けたままでのお暮らしを、伏してお願い申しあげます。」
サビオ博士の、その言葉が終わるか終わらないかの時でした。
イラザーデ王女は、ゆっくりでもなく、慌てるでもなく、両手でそのヴェールを外したのでした。
(つづく)