リッカルドが躊躇なくその扉を押すと、薄暗いお店には誰もいません。
リッカルド「ごめんください!」
アレッキーノ「こんにちは!」
ピエルロじいさん「ブォン・ジョルノ。」
すると、奥の方から髭をたくわえた背の高い人がゆっくりと現れたのです。
ピオヴァーノ「やあー!ナポリからようこそお出で下さいました。私がニコラ・ピオヴァーノです。
君がリッカルド君で、そちらがピエルロさんですね。
そうしてアレッキーノ、生まれ故郷にようこそ!」
リッカルド「ピオヴァーノさん!どうして僕達のことをご存知なのですか?」
ピオヴァーノ「ナンネルが教えてくれたんだよ。」
アレッキーノ「ナッ!ナンネルがっ!?」
(つづく)