リッカルド「アレッキーノ。
アレッキーノ!
アレッキーノ!!」
リッカルドの呼びかけで、アレッキーノは目をさましました。
周りを見渡せば大きな川の岸辺でした。
リッカルドもピエルロじいさんも、アレッキーノのうなり声で飛び起きたのです。
無理もありません、ナポリを出てからいろいろな事がありすぎました。ヴェッキオ橋に到着してホッとした三人を、安心感が睡魔の戸張で優しく暖かく包み込んでくれたのでした。
リッカルド「怖い夢でも見ていたのかい?うなされていたよ。」
アレッキーノ「うん。恐ろしい夢をみた・・・。
けれども、変な夢のおかげでピオヴァーノさんのお店の場所が分かったよ!」
(つづく)