ひとり、ドクトンヴィル夫人は長椅子に座るとハープを膝の上に乗せ、ふーっと長い溜息をつきました。
そうして、ついうっかり、“ 今日の風はなんて心地良いのかしら ” と、お口から言葉がもれてしまいました。
暖炉の上の燭台「まったくなあ。でもローソクときたら風が嫌いでなあ。」
〔アレッキーノの冒険〕 完。
ひとり、ドクトンヴィル夫人は長椅子に座るとハープを膝の上に乗せ、ふーっと長い溜息をつきました。
そうして、ついうっかり、“ 今日の風はなんて心地良いのかしら ” と、お口から言葉がもれてしまいました。
暖炉の上の燭台「まったくなあ。でもローソクときたら風が嫌いでなあ。」
〔アレッキーノの冒険〕 完。