4/22/2021

レインボー橋の下辺りからその鮫は勢い余って空中に飛び出し、本日のこの強い南風に乗って東京タワーに飛びついた。
それから、その鮫は少し迷った後、よちよち３時間程かけててっぺんまで登ったは良いが、今度は下りられなくなってしまい、この鮫はそっくり返って鯱の如く固まり考えこんでしまった。
さて、私が寝台に横になる頃、カラス達が妙に騒いでいたのは、よしんば鮫エキスのせいであったとしても、はたまた小田原の真に美味なる特産物の原料となる新鮮な白身にありつけた単なる喜びであったとしても、ともあれその真夜中の饗宴に関して全く人の謗りを受けるところでは無いのでありましょう。