アレッキーノ「ナンネルはどこにいるのですかっ!
ピオヴァーノさん、ナンネルと会わせて下さいっ!」
ピオヴァーノがゆっくり人差し指を唇に当てました。
耳を澄ませば、聞き覚えのあるヴァイオリンの調べが・・・。
ピオヴァーノ「失敬、失敬、スクザーテ。」
ピオヴァーノはそう言うと、振り向いてナンネルを呼んだのです。
ピオヴァーノ「ナンネル!お待ちかねのお客様がナポリからいらっしゃったよ!」
奥から走ってナンネルが現れました。
ナンネル「アレッキーノ!私、ずっと待っていたのよっ!」
アレッキーノ「ナンネッ・・・。」
リッカルド「・・・。」
ピエルロじいさん「・・・。」
(つづく)