ピオヴァーノ「アレクサンドル劇団が、どこでどうしているのか知っていると言うのかね?」
アレッキーノ「団員は今でも、イザベル王妃の舘の一室で、じつと出番を待っているんです。」
ピオヴァーノ「みな元気でおるのだね。」
アレッキーノ「はい。バンタレオーネ氏がまとめて下さっています。」
ピオヴァーノ「おー神よ! ご先祖様よ!」
アレッキーノ「でも僕らは、収集されるんではなく、再び舞台に上がれる日を、ずっと、ずっと待っているんですっ!」
ピオヴァーノ「さすがに “賢いアレッキーノ“だ。安心せいっ!素人の連中には君らを渡しはせんよ。」
(つづく)