山梨鐐平

シンガーソングライター

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12/23/2021

側近「たとえば、山梨さんの前にありますコーヒーにボヘミアン的なものを感じる部分というのはありますか?」

山梨鐐平「湯気ですかね・・・。」

側近「うむ。」

山梨鐐平「カップやスプーン、コーヒーの液体は人の一部のような感じをうけますが、湯気には独立した自由を感じますもの。科学者や、プロテスタントの牧師の狭い部屋、大統領の寝室やマフィアの豪邸、孤独な芸術家の安い五線紙の上でも、差別なく白い湯気をたてて、そこの空気の一部となってゆく。
そんな湯気には、まさに何ものにも縛られない気高い自由を感じますよ。」

(2011年)