ピオヴァーノ「しかるに、リッカルド君はここに残りたまえ。瓜二つの人間を見た時の王子の反応をうかがいたい。」
ピエルロじいさん「ピオヴァーノさん、お言葉ですがその趣味はいただけませんな。
二人の身分が違います。
わしと一緒にリッカルドも工房にて待機させていただきます。」
ピオヴァーノ「きっぱり言いましたな。よろしい。」
ピエルロじいさん「かたじけない。」
ピオヴァーノ「時に、工房には “ ヴァイオリンを弾く少女ナンネル ” も隠しておるから、アレッキーノ、仲良くしてやってくださいよ。」
アレッキーノ「ナッ!ナンネルッ!」
(つづく)