山梨鐐平

シンガーソングライター

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2/19/2022

Q28.
テオルボの魅力について、教えてください。

A28.
バロック音楽の最裏方であり、ひっそりと働くその姿に気高さを感じます。しかるに、現実は重量バランスを無視した設計であり、弾きづらく、肩凝りを引き起こします。
そんなフレンチ・テオルボであっても、私の目には楽器の王と映るのです。
私は弾き語るために、本来の弦の並びを変え、恐らくはテオルボの歴史上誰も使わなかったカポタストで調を変化させます。
重ねて、本来はA=392ヘルツのところをA=425ヘルツで調弦をしているゆえに、悪く言えば切りがないので良く申せば、私のフレンチ・テオルボにあっては、王の衣裳をまとった、野を行く只のボヘミアンと判断されるが適当とおもわれます。

側近:山梨氏がコンサートで使っているテオルボ(フレンチ・テオルボ)
   Stephen Barber & Sandi Harris ロンドン 2003年