レシァル公爵夫人。このようにカスタルディ院長様は暗にではあっても、端的にブランシュ夫人と愛しあっている事を私に明かして下さったのでございます。
その上で、この古代の聖歌をブランシュ夫人が現代の楽譜に変換し、まとめ上げる業務において作曲家である私の助言が時に必要になる旨、その惜しみない協力の要請を、秘密の書庫、その現場に於いて私に願われたのでございました。
此処にブランシュ夫人は、自身の持つ類い稀なる才能の、その全てを懸ける事の出来る止事無い、まさに聖なる役目との出会いを果たしたのでございます。
18++年
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