アレッキーノ「リッカルドは王子なんかじゃない!
ナンネル!リッカルドは父親のような立派な漁師になるんだ!人間でいなくっちゃならないんだよっ!
僕は仲間を助けるために、イザベル王妃の館に絶対に戻るんだっ!だから人形でいたいんだよっ!
ナンネル!お願いだから僕達をこのままにしておいてっ!
ナンネルッ!」
ナンネルはますます巨大になってゆきます。
床や天井がミシミシ音を立てはじめました。
いくつものキャンドルが床に落ちると、絨毯に火が付きました。並んでいる人形達に火が近づいてゆきます。
苦しそうな人形達。
アレッキーノ「ピオヴァーノさん!あなたが作った人形達を助けなくっちゃ!」
ピオヴァーノ「いいのだよ・・・ナンネルがそうしたければ、そのようになるのだよ。ヒッヒッヒッヒッ!」
アレッキーノ「リッカルド!ピエルロじいさん!外に逃げようっ!」
(つづく)