リッカルドはピエルロじいさんに教えてもらった通りに王妃にお話ししました。
リッカルド「私が突然伺ったのにもかかわらず王妃とのお目通りが叶い、大変うれしく思います。」
イザベル王妃「クラウディオ! どうかなさっちゃったの! 奇跡がおこったの? 私、貴方のことを馬鹿だと思っていたの。
“ ヴェローナ国も、もうおしまい ” などとひとり嘆いていたのよ。クラウディオ。貴方お利口になったわ! しかも凛々しくなった!
貴方の中で何かしらの気付きがあったのね~。お洋服と中身が同一律の根本を成していなければ私共は私共で無くなってしまうのよ。それを理解したのねっ、クラウディオ、うれしいわっ! ホーホッホッホッホッホッ!」
そうして再びリッカルドの顔はベチャベチャにされたのでした。
(つづく)