お庭ではリシャールが、それは長いロープをデルヴォー様の腰にくくりつけ、そのもう一方の片端をポドゥアン先生の寝室の窓を通して、御自分の腰に結んだのでございます。
そうしてリシャールは、ロープをぴんぴんと二回引きまして、下のデルヴォー様に合図を送ったのでございます。
ポドゥアン先生の寝室の窓からお庭を見下ろしますと、そこには小太りのマダム･ポヌーズ、その夫の庭師アマドゥール、デルヴォー様のお父上、ジャック･デルヴォー医師、そうしてポドゥアン先生、少し離れたところで十字を切っている女中のシャルロッテ、その後ろの方には、私の御者のシモンと小間使いのサラ。
皆が息を殺してそこに立っていたのでございます。
カトリーヌ様、このような時において、あってはならない物の見方であるとは存じますが、私にはこの風景が、皆様が、既に何年も前からこのお庭にそのような形で存在していた、ひとつの一体化した物体として、目に映ったのでございます。
その時、少年のようなお顔に戻ったデルヴォー様は、石の壁にその一歩を乗せたのでございます。
（つづく）