操り人形達の長、パンタレオーネ氏が言った。
パンタレオーネ氏「エホン。今日は日曜日であるからして昔のように、ひとつ皆でお芝居をして楽しもうではないかと思うしだいです。」
ムーア人のブリゲッラが言った。
ブリゲッラ「糸を操ってくれる人がいなくっちゃ、僕は何もできませんよ。そうだろう、スカラムーシュ。」
いたずら者のスカラムーシュは答えた。
スカラムーシュ「そうさ、いくら暴れん坊のオイラだって、糸を操ってくれなきゃ、この始末さ!」
パンタレオーネ氏「サビオ博士、何とか言ってやって下さいよ。」
サビオ博士「操る者がおらなんだら、何も出来ないのなら、人間と同じになってしまいますよ。心です!全ては心!さあ、やってみましょう、我々になら出来ますよ。」
一匹なのに、ピーター・ポールと呼ばれている犬がつぶやいた。
ピーター・ポール「フィレンツェじゃあ、立ち見が出てたなあ・・・。」