店内はとても狭く、驚くほど小さなご主人が二人を迎えてくれました。
人形屋「やぁ、よく来たねー。」
お尻が半分しか乗らないほどの小さな椅子に座らされると、リッカルドはアレッキーノをご主人に紹介しました。
リッカルド「人形屋さん、アレッキーノがどこで生まれたのかを知りたいのです。」
人形屋「ほうほう、これは大変貴重な人形で、骨董として価値ある品ですな。」
リッカルド「品じゃないよ!アレッキーノって言うんだよ。」
人形屋「失敬失敬スクザーテ、もひとつおまけにスクザーテ。
時にリシャール君。」
リッカルド「リッカルドですっ!」
人形屋「こりゃまた失敬スクザーテ、もひとつおまけにスクザーテ。」
(つづく)