ディアーヌ・ド・モラレスからカトリーヌ・ド・レシャル公爵夫人へ
今日は、その優しくてほっとするほど美味しい、マダム・ポヌーズの昼食をいただきましてから、リシャールとロワール川の辺のお散歩をしておりました。
カトリーヌ様、そこで彼は俄に独り言のように、こう言ったのでございます。
「少女の歌・・・。ディアーヌ、これは甚だお伽話の体を成してまいりますよ。」
リシャールはそう言うが早いか、私の手をとって、その丘の小道をポドゥアン邸の方に駆けるようにして登って行ったのでございます。
(つづく)
ディアーヌ・ド・モラレスからカトリーヌ・ド・レシャル公爵夫人へ
今日は、その優しくてほっとするほど美味しい、マダム・ポヌーズの昼食をいただきましてから、リシャールとロワール川の辺のお散歩をしておりました。
カトリーヌ様、そこで彼は俄に独り言のように、こう言ったのでございます。
「少女の歌・・・。ディアーヌ、これは甚だお伽話の体を成してまいりますよ。」
リシャールはそう言うが早いか、私の手をとって、その丘の小道をポドゥアン邸の方に駆けるようにして登って行ったのでございます。
(つづく)