一夜明けると、村中の人が岸辺に集まってまいりました。
漁師A「こっ、どっ、どういう事?」(タモリさんぽく)
漁師B「こりゃー魚の王様だぜっ!」
おかみさんA「みんな!ぼーっと突っ立ってんじゃないよ!拝むんだよ!これは魚の神様だっ!」
ピエルロじいさん「パオロ(少年の父の名前)どうするね?」
父「これは市場には出さない、リッカルド、皆に切り分けるのだ。」
おかみさんB「この子ひとりじゃ無理ってもんさ、さあみんな包丁持っといで!手伝ってあげるんだ!」
それは大きな切り身が村人全部に行き渡っても、半身がまだ残っているほど、たいそうな大物だったのです。
(つづく)